当農園の敷地内には「八木寅次郎碑」がございます。
八木寅次郎は、柔道整復師の公認運動に参加した柔術家で、1865年に現在の秩父市に生まれ、天神真楊流を学びました。
現在も、天神真楊流の柔術家や柔道整復師の方々に、この「寅次郎碑」まで訪問いただくことがあり、大変嬉しく思っております。
代々、寅次郎を見習ってか八木家にも柔道経験者は多くおりますが、寅次郎以降に天神真楊流が継承されることはありませんでした。
そのため「寅次郎碑」によって唯一、柔術と寅次郎・八木家の繋がりがこの地に遺されています。
寅次郎の半生は、当農園の初代園主とその弟により、八木寅次郎伝として書き残されました。
外部リンク(wikipedia:https://ja.m.wikipedia.org/wiki/八木寅次郎)
『寺尾の八木家は元々、鉢形城(寄居町)の落人であり、文献等には1582年頃「神流川合戦記」へ鉢形城衆として記載された「侍大将・八木信濃」が最も古く遡れるご先祖様である』というふうに、先代からは伝え聞いております。
上記のようにさまざまな家族の歴史をもとに、現代では養蚕農家から観光農園へと転業し、約半世紀が経過いたしました。
今後も秩父に美味しいいちごとぶどうの味を残しつつ、細々とこの歴史の先を紡いでゆきたい、と考えています。